様々な宝石がありますが、その中でも真珠はとてもデリケートな宝石です。
末永くご愛用頂くためにも、適切な保管とメンテナンスが必要です。
真珠は、極度な光線下や、熱、湿気の環境下に放置しないよう心がけてください。
保管につきましては、宝石箱などに収納して頂き、他の宝石類と接触しないように保管してください。
また、頻繁にお使い頂くことがない場合は、時々宝石箱から取り出し、真珠を柔らかいクロスなどで軽く磨いていただくことをおすすめします。
通常、お使い頂く中で最も重要なことがお手入れ・メンテナンスです。
特にご使用後は真珠表面に汗が付着した状態となっておりますので、汗に含まれる微量な酸は放置した状態のまま使用することで蓄積し徐々に真珠を痛めます。
ご使用後は、柔らかいメガネ拭きや真珠専用のクロスで真珠を磨き上げて頂くことで、真珠にとって最適なコンディションを保つことが出来ます。
また、真珠ネックレスの糸やワイヤーの緩み、真珠イヤリングやピアス、真珠の指輪の珠の緩みなどは、お早めにご相談頂くことをおすすめします。
美しいものは、いつまでも美しく・・・
真珠は手入れが不可欠な唯一の宝石です。真珠は他の鉱物起因の宝石類とは違い、生物が作るもの。
電子顕微鏡でしか見ることのできない極小のカルシウム結晶の一つひとつが、たんぱく質の薄いシートに包まれ、それらが何千億と集まって一個の真珠を形成しています。
その繊細で特殊な構造が、あの独特の色と輝きを放っているのです。繊細であるがゆえに、普段のお手入れは欠かせません。難しい作業ではなく、簡単なお手入れで美しさを長く保つことができます。
真珠の装身具のほとんどは、衣類と同じように肌に直接触れているものです。
衣類を必ず洗濯・クリーニングをするように、真珠にもそれらは必要なのです。
なぜなら両者の汚れは共に皮膚分泌物によるからです。
さらに真珠の場合冠婚葬祭での装着が多いので、その輝きの汚れには一層衆目が集まるからです。
真珠は、生き物が生きる活動をしている時に作られる唯一の宝石です。
従って、その構造や成分は人間の肌のようなデリケートさを持っています。
そのデリケートさがあの独特の輝きを作るのですが、美しさを維持するためには、お肌の手入れと同じように真珠独自のクリーニング&エステ技術が必要なのです。
真珠は海が与えてくれた自然の宝石。だからこそ、繊細な弱さを持っています。
お手入れさえしっかりしておけば、その美しさを半永久的に維持することは可能なのです。
真珠のお手入れの中で特に大切なことは「拭く」ということです。
着用後に拭いてからしまうことはもちろんですが、極端にいえば、「少しでも手が触れたら拭いておく」ぐらいのデリカシーが必要です。
私たちの汗や手の皮脂などの皮膚分泌液は酸性を帯びています。
真珠表面の炭酸カルシウムは酸性に弱いものですから、その状態が繰り返されると、徐々に溶けて凹凸ができてしまうのです。
そして、それがくもりの原因となり、美しい「てり」が失われてしまうのです。
そのため、真珠を拭くクロスは「吸水性」「吸油性」に優れていることが求められます。
真珠のネックレスを久しぶりに着けてみると、何だか前よりも色がくすんだような気がするなぁ...。そんなに着けていないのになぁ...。
実は、保管の仕方が悪いとタンスの中で変色することもあります。
真珠は、「生きている宝石」といえるものですので、ダイヤモンドやルビーなどの鉱物系の宝石とは違い、生物資源の宝石です。
光や熱、湿度の変化に弱い性質を持っているので、保管の際にも注意が必要なのです。
※真珠は、他の硬い宝石と一緒だと傷がついてしまったり、金属類と一緒だと錆が付着してしまうこともありますので注意が必要です。
C 真珠を外側から綺麗にする 真珠のクリーニング(Cleaning)
E 真珠を内側から綺麗にする 真珠のエステ(Este)
ふたつ合わせて真珠C&E(クリーニング&エステ)です。
真珠クリーニングとは、「失われてしまった輝きを元に戻すこと」です。
真珠は千数百層もの炭酸カルシウムの結晶層が積み重なって出来ています。
この結晶層に当たった光が跳ね返ることで真珠独特の輝きを放つのです。
真珠をしまっておいたら輝きがなくなってしまったという話があります。
これは使用した時に付着した汗や化粧品などが真珠の表面を溶かしてしまったからです。
表面が溶けてしまうと光がうまく跳ね返らず、輝きが失われたように見えます。
真珠は炭酸カルシウムの結晶が千数百層も積み重なってできています。
この溶けてしまった表面の数層だけを取り除くことで、輝きを元に戻すことができます。
パールネックレス(クリーニング前)
パールネックレス(クリーニング後)
褪色・黄ばみの原因となる異物やタンパク質の変化を防ぎ、
白濁や割れの原因となる微小な隙間を化学物質で充填することでその発生を防ぎます。